数学の授業でもレポートの課題を出してみませんか。
レポートの課題を出すと子ども達が自分で単元を振り返ることができるのでおすすめです。
「新しい仕事が増えるのかー」と心配になる先生もいるかもしれません。
ですが、先生の負担も思ったよりはありません。
授業の単元計画に沿ったままでレポートの課題も出題することができます。
今日はそのやり方を紹介していきます。
レポートの課題の選定
レポートというと自分で課題を見つけ、その課題について論理的に考察することが必要となります。
ですが、中学生の授業の中で行うことを考えるとそこまで高レベルなことをやっても正直難しいです。
大半が未提出かやった人の丸パクリで終わってしまいます。
そこで、レポートを次のように捉え直します。
「問題を解く際に必要な知識及び周辺知識を思い出すための単元のまとめ」
要するに、レポートという形をとりますが、問題を解くだけじゃなくて解くときに使った情報も書き込んでね
という感じです。
したがって、単元のまとめの問題(章末問題)をそのまま印刷すればレポート課題の終了です。
強いていえば、問題と問題の余白を広げると途中式も他の情報も書き込めます。
レポートの出題時期
レポートは単元の終わりの時期ですね。
いわゆる章末問題の時期です。
教科書通りに進めていくと単元の終わりに章末問題がありますよね。
ちなみに、皆さんは章末問題はどのようにやっていますか?
授業のように問題を解いていたり、自由にやらせている人もいるかもしれません。
章末問題の時間をちゃんと確保すると先生の仕事も楽になりますよ。
授業中
では実際にその時間になったときの先生の動きを見ていきましょう。
授業の導入では、単元の復習をしましょう。
口頭でもいいですし、簡単な問題を解いてもよいでしょう。
どんな問題が出題され、どのように考えるとよいかを短い時間で振り返りましょう。
復習が終わったら、実際にレポートの課題(章末問題)を配付します。
大きさはA3サイズにしておくといいですね。
プリントを配付し、レポート課題の説明をします。
- 問題の答えだけ書くのはNG
- 解法までしっかりと書くこと
- 空いているところに解くときに気を付けることや周辺知識を書くとPOINT UP
以上のことを説明して取り組ませます。
期限は長くしても微妙ですから、プリントを配付した日から1週間ほどにしましょう。
その間先生は時間を有効に使いましょう。
机間指導して個別対応してもよし、課題のチェックをしてもよしです。
ですが、おすすめはノートチェックの時間にすることです。
単元のまとめですから、授業内容も一区切り付いているはずです。
章末問題を解くときにノートを見返す子もいますからノートを持ってきているはずです。
一クラス30~40人ほどですから、一人1分程度で子どものノートを見ながらよいところを褒めてあげたりアドバイスをしたりするとGOODです。
子ども達にはやることを与え、自分は子どもの成績を付けるための資料を集めるのはとても効率がいいですね。
普段の授業時間でいかにやることを終えられるかが忙しい先生の仕事をこなす上で大切です。
レポートの扱いについて
もちろんレポートは書いて終わりにしてしまうのはもったいないです。
内容のフィードバックがあるとよいです。
よかったところを紹介することで他の子へのモチベーションを上げることもできます。
よかったレポートを廊下に掲示しても良いですね。
レポートのよいところは、勉強ができる子だけではなく、勉強は苦手でも授業を一生懸命に取り組む子が報われやすいというところです。
多くの子どもが目立つようにしていきたいですね。
以上 数学でもできるレポートでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おまけとして、僕が行ったレポートを紹介します。
単元は1年生の『正の数・負の数』です。
一番何も分かっていない時期でも下のように書ける子はいますので、ぜひやってみてください!