【道徳】凡人教員の道徳授業のつくり方【たった3ステップ】
※アフィリエイト広告を利用しています

道徳の授業ってどうやってやればいいかわからないな〜

今日はそんな方に向けて、道徳の授業の1つの形を紹介します。
普段の授業の合間に道徳の授業を考えるとすごく大変ですよね。
毎回、指導案を書くような道徳の授業はかなり厳しいと思います。
僕のような凡人の教員でもできる道徳の授業の作り方3ステップを紹介します。
あくまで 1つの形です。これが全てではありません!
その3ステップは以下の通りです。
  1. 読み物資料を読み道徳的価値を確認する
  2. 読み物資料の中にある主人公や情景をとらえる
  3. 「〜とは」の形で道徳的価値の発問をする
この3ステップで大体の読み物資料での道徳の授業はつくることができます。
それでは、それぞれ詳しく説明していきます。
授業で用意するものは、資料とホワイトボードがあればOKです。

1.読み物資料を読み道徳的価値を確認する

まずは資料を読みましょう。当たり前ですね。
資料を読み、道徳的価値を確認します。
道徳的価値とは、学習指導要領に示されている道徳を学ぶ上での価値のことです。
大きく、自分自身について、他の人との関わりについて、社会や集団について、自然や崇高なものについての4つの項目に分かれています。
そしてそれぞれの項目ごとにさらに価値が含まれています。
ここの価値をどうするかによって展開の仕方も変わってきます。
必ず確認しておきましょう。時間がなければ、指導書を確認するだけで大丈夫です。
またその際、学級の実態も簡単でいいので確認しておくことをおすすめしておきます。
そうすることで、導入の時、より一層子ども達が自分事として捉えることができます。
続いては実際の授業の流れに入っていきます。

2.読み物資料の中にある主人公や情景をとらえる

まずは導入です。
上でも書いたように、子供たちの実態を踏まえて、今回の道徳的価値に関わる導入の発問をしていきます。
いきなり読み物資料を読むではなく、最初に自分の考えを持ち、それをペアやグループ周りの人と共有する時間を取る時間をとります。
そうすることで、その後のグループ活動にも積極的に関わることができるようになります。
大きな目的がない限りは必ずこの時間を取りましょう。
続いて展開です。
導入が終わったらいよいよ資料を読んでいきます。
最初は、読み物の資料にある主人公の様子だったり状況を子供たちが理解できるようにします。
そのために、主人公の気持ちの変容を最初の発問にします。
例えば、「〇〇の時の主人公の気持ちはどのようなものだっただろうか」のような感じです。
発問をした後、グループになりホワイトボードに書いて行きます。
ホワイトボードは横向きの縦書きで真ん中に線を入れます。最初の発問は右側に書いていきます。
5分ぐらい時間をとり子ども達に考えさせます。
この時に先生は期間指導してグループへ声かけをしていきます。
グループ活動で話を全くしない子もいると思います。そういった子たちが多い場合は、グループ活動に入る前に自分の考えを付箋やノートに書かせておくと良いでしょう。
僕はそういった準備は面倒くさいので、長い目で見て4月の頃から「道徳に正解は無いからどんなことでもいいから話すようにしよう」と言ったり、「グループの中で自分だけが話すのではなく、しっかりと相手に話を振ってあげてね」と言ったりして少しずつ話せるようにしておきます。授業貢献力の話もしておくと良いですね。
時間が来たらグループごとに意見を発表してもらいます。
こうした発表の時にも、なるべく多くの子が発表できるように順番を決めたりしておくと半年過ぎたあたりにはみんなが発表できるようになります。
続いては展開の一番時間をかける部分です。

3.「〜とは」の形で道徳的価値の発問をする

グループ全体の発表が終わり、内容の把握ができたら中心発問をします。
ポイントは「〜とは」の形で発問をすることです。
例えば、「よりよく生きるとは?」「真の友情とは?」のような感じです。
道徳的な価値をそのまま使うと簡単に出来上がります。
テーマを大きくすることにより深く考えることができます。
それを先程のホワイトボードの左側にグループで考えて書いていきます。
ただしここで注意が必要です。
扱うテーマが広いので、ただ発問しただけだと表面的な回答になってしまいます。
例えば、「真の友情とは?」に対する回答としては、「お互いのことを理解する」のような感じです。
これでは、授業としてはもったいないです。
なので、期間指導中にホワイトボードに書いてある記述について
「これはどういうこと?」
「これは具体的に言うと?」
のように、グループごとに深く掘り下げていきます。
同じような記述があっても、グループごとにその記述に至るまでの考え方は異なってきます。
それを先生が丁寧に聞いてホワイトボード上に表現させます。
そうすることで、より多面的多角的に考えることができます。
最後に、グループごとにホワイトボードを黒板に貼り発表してもらいます。
書いてある内容を発表するのもいいですが、どのような話合いをしたのか、まで発表できるとより思考の過程がわかるのでいいですね。
発表のときには、グループの発表ごとに先生がコメントをするとより良いです。
すべてのグループの発表が終われば先生の説話です。
しかし、子ども達の発表の中で、先生が今回の授業通して身に付けてもらいたいことが含まれているのであれば、先生の説話はそこまで必要ではありません。
個人で振り返りをしてその授業をおしまいです。
ただ、思ったような発表がない場合は、最後に先生から付け足しとして話をしておきましょう。
以上の3ステップが普段の授業でもすぐにできる道徳の授業のつくり方です。
先にも言いましたが、あくまで1つの形なのでこれが全てではありません。
普段の授業の準備やその他の仕事で忙しく、中々道徳の授業の準備ができない先生方の助けになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おすすめの記事