【先生の仕事】通知表の所見を1時間で終わらせる方法
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6月も終わりもうすぐ通知表を出す時期ですね。

先生方にとっては学期末なので成績と通知表と仕事が一気に来る繁忙期になります。

毎日繁忙期ですけどね。

初めて所見を書くような先生たちにとってはとても長い戦いになると思います。

そこで今日は現役の教員の僕が行っている通知表の初見を1時間で終わらせる方法を紹介します。

もちろん学校によっては統一事項があるところもありますので、自分の学校にあったものに調整してもらえると幸いです。

完璧な所見を1時間で書くのは難しいです。というか、時間をかけても難しいと思います。

なぜなら、完璧は人によって異なるからです。

自分が「これは完璧、よく書けた!!」と思っていても、検閲をかけた時に直されてしまい、

「これだと言いたいこと伝わらないじゃん!」という経験もしてきました。

なので今回は、1時間でそこそこの出来を目指したものを紹介していきます。

 

所見について

まずは所見について説明していきます。

そもそも初見は誰のために書くのでしょうか。子供たちのことを書くので子供たちのために書くように思われますが、通知表は子供の保護者に向けて書きます。ですから、読者の方が読んでもわかるように書いていくのが基本となります。

では次に、通知表を書く上で担任の先生がやることを確認していきます。担任の先生は次の3つのことをやらなければなりません。

  • 行動
  • 特別活動
  • 所見

やる順番としては

行動の記録、所見、特別活動の順

がいいでしょう。

理由としては、行動の記録に合わせて所見を書かないと一貫してないと見られ、管理職に検閲をかけた時にチェックされてしまうからです。また、特別活動の記録には部活動の成績等があります。学期の最後の方にならないとわからないことも出てくるのでこれは最後に回しましょう。

では、それぞれ見ていきましょう。

 

行動の記録

行動の記録には、

「基本的な生活習慣」「健康・体力の向上」「自主・自律」「責任感」「創意工夫」      「思いやり・協力」「生命尊重・自然愛護」「勤労・奉仕」「公正・公平」「公共心・公徳心」

の10項目があります。

つけていく時には、最初はある程度で大丈夫です。学校で出されている基準に沿って少し甘めにつけていきましょう。

その子の普段の生活を思い出し、当てはまりそうなエピソードがあればチェックしていきましょう。学年である程度統一すると思うので、そのときに説明出来れば大丈夫です。

普段の生活で「おっ!」と思ったことを付箋やスマホのメモに書いておくと後々便利です。

自分のためにも、学期の最後には通知表を書くことを頭に入れ、上記の10項目のどれに当てはまるかなと考えながら子ども達のことを見ていきましょう。

 

所見

ある程度行動の記録の見通しがついたらいよいよ所見に入ります。

所見にも2種類あります。1つ目が生活面でもう一つが学習面です。

オススメはExcelシートに生活面と学習面を分けて書き、最後に結合します。そうすると直す時に一々カーソルを合わせなくて済みます。

 

所見:生活面

では生活面について見ていきます。

やり方は2種類あります。

 

1つ目は、行動の記録に合わせて文章をあらかじめ作っておき、それを組み合わせる方法です。

行動には全部10項目しかありませんのでそれぞれについて何パターンか文章を作っておきます。

チェックがついたところの文章を組み合わせて生活所見としてしまいます。

このメリットとしては何も考えずにできることです。ですが、クラスの人数が多いと同じ文章ができてしまうのでそこは注意が必要です。

 

2つ目は、過去の先輩で書いた所見をそのまま貼り付ける方法です。

中学校では学年によっていろいろありますが基本的には一年の流れは同じです。

ですから、子供たちの行動も大枠で見ると同じような動きになります。

つまり、本当に個性豊かな行動をしていた子以外は今までの子たちと同じでも大した差はありません。兄弟に対して全く同じ文章だとさすがにマズイですが…。

まずは、一通りクラスの子たちに生活所見を当てはめてしまうといいと思います。少し違うなと思っていてもとりあえず5割位の完成を目安に埋めてしまいましょう。そうすることによって、先生たちの気持ちが楽になります

 

この2種類の方法は、先生の余裕を作り出すものでもあります。

 

そして一晩寝かせて、もう一度見直しをしてみて少し違うなと思うところを手直ししましょう。

するとそれなりのものが出来上がります。

この時に特筆するエピソード(前述した付箋へのメモなど)とかがあればそれを書くとオリジナリティ溢れるものが出来上がります。

 

まとめると

  1. あらかじめ作っていた文章を組み合わせる、または、過去の先輩の所見をそのまま貼り付ける。
  2. 再度見直す時間をとり、調整していく。

この2工程だけです。こうすると、気持ちに余裕を持って取り組むことができます。

 

この時に過去の先輩の所見なんて持っていないと言う人もいると思います。

そういう人は先輩の先生方にもらいましょう。

ただ、もらったものをそのまま貼り付けてしまうと指摘されかねないので、何人かの先輩にもらうようにしましょう。

また、今の時代、パソコンで作業することが多いですから、わざわざもらいに行かなくても学校のどこかに保管されているところがあると思います。そのデータを「参考」と言う名目で見させてもらえば簡単に過去の先輩のデータをもらうことができます

そして、よくよく先輩のデータを見てみると使い回してる人が多いことに気づくと思います。

一人ひとりに素晴らしい所見を書いている人ももちろんいます。

その人に敬意を払いつつ、我々は力を入れたいところに力を入れていきましょう。

 

所見:学習面

続いて学習初見です。

学習所見はその子の学習に対する全体的な取り組みを最初に書き、

その後にその子の得意な教科についての学習した内容を書いていきます。これで終わりです。

学習に対する全体的な取り組みも、いくつかパターンを作っておくと楽です。例えば、

  • 自主学習に真剣に取り組んだ
  • 授業中ノートをきれいにまとめた
  • 授業中に積極的に発表した
  • グループでの活動で積極的に交流した

などです。

これら生活面と学習面の所見をExcelで入力し結合するとそこそこの所見の出来上がりです。

 

まとめ

いかがでしたか。何か参考になれば幸いです。

前提として、この所見の書き方には通知表自体にそこまで意味を持たせてないという考えがあります。

もちろん、一人ひとりの良いところを丁寧に見取った素晴らしい所見を書く先生方もいます。

それももちろん大切だと思いますが、それなら毎日の生活の中でそういった素晴らしいことを学級通信等を通して家庭に伝えていけば良いのではないかと思っています。

もっと雑に言うと、中学生が通知表を家に持って帰ったとき保護者が注目するべきところは、成績と行動の記録、検定や部活動の成績が間違っていないかどうか位なのではないでしょうか。少なくとも、僕は中学時代の所見なんて覚えてません。

所見を丁寧に読んで一喜一憂するご家庭がどれぐらいあるのでしょうか。

そういったことを考えて僕はこのようなやり方でやっています。

何年間か所見を書いてきましたが、

先生方からクレームがあっても保護者からクレームが来た事は1度もありません。

このことをどう捉えるかはみなさんにお任せします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

事務作業はすぐに終えて、自分の時間を大切にしていきましょう!!

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