【三者面談】夏休み前に確認する教育相談について
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もうすぐ夏休みですね。

しかし、先生は夏休みに入ると浮かれれることができません。

なぜなら、そう、三者面談があるからです。

7月下旬からの一週間三者面談期間になっている学校は少なくないはず。

この三者面談を乗り切った者が夏休みというパラダイスに足を踏み入れることができます。

そこで、今日は三者面談で意識することを記事にしていこうと思います。

 

三者面談とは

三者面談とは、先生と子どもと保護者の3人で行われる面談のことです。

自分が学生の時にも必ずあったと思います。

その時の印象は、先生と保護者がほとんど話していて、子どもの自分が話す時間はほとんどなかったのではないでしょうか。

 

先生になった今も保護者の対応は変わりません。

保護者は先生と話にくる感覚の方が強い気がします。

すなわち、教育に関する相談をしに来ます。

 

だから、先生である我々には「教育相談」の知識が必要となります。

 

教育相談とは

一人一人の児童の発達と教育に関わる諸問題をめぐって、本人及びその保護者などに必要な心理・教育的援助を行うものであり、それぞれの当事者が問題を柔軟にとらえ直し、その解決に向けて主体的に努力する過程を尊重し、その過程が円滑に生じるように側面から可能な援助をすること    (文部省 小学校生活指導資料7 「小学校における教育相談の進め方」)

要するに、先生と子どもと保護者が一緒になって問題を解決していきましょうよって話です。

ここで大切なのは、先生の役割が「過程が円滑に生じるように側面から可能な援助をすること」です。

援助をするためにはどうするか。

それは、相手の話をよく聴くことです。

 

教育相談における基本姿勢について

  1. 傾聴・・・説得するような姿勢ではなく、児童のことばを引き出し、心をこめて聴くことに努める
  2. 共感的理解・・・児童の立場に立って悩み苦しみ、その子の心情、言葉の意味を理解しようと努める
  3. 受容・・・児童の考え、行動を評価・批判しないで、まず児童のことばに耳を傾け、受け入れることで児童の情緒の開放を図る
  4. 自己の可能性発揮への援助・・・児童の自己決定、自己選択を促す

具体的な方策

うなずきながら相手の思いを受け止める。

「そうだったの」「なるほど」「そういうことね」などと言いながら話を聴きます。相手が児童でも保護者でも相手に注意を向けて話を受け止めます。

話の内容を手短に繰り返す

相手は鏡に向かうように、自分の出した言葉や問いが自分に戻ってくることで自分の考えを深めることができます。

相手の話を真剣に聞いている姿勢が伝わります。人は、自分のことを分かろうとしてくれる人に心を開きやすくなりますので、真剣に聞いている姿勢を伝えることはとても大切です。

話の内容をまとめる

話が混乱したり長くなってきたりしたときなど、相手が自分自身の話の内容を整理できるようにしましょう。ポイントは、相手に確認するような質問にすること。

△「要するにこういうことでしょ」   ◯「こういうことで合ってますか」

言葉の奥に流れている感情を明確にする

「つらかったんだね」「悔しい気持ちを我慢していたことが嫌だった。そんな感じ?」というように相手の気持ちを言葉にします。

相手が感情を整理でき、自分ん課題や問題を意識しやすくなります。

沈黙も大切な教育相談

沈黙は子どもにとって大きな意味をもつことがあります。時間を与えてあげることが大切です。

効果的な質問で問題点や発言の背景を引き出す

「よかったら、そのことをもう少し詳しく聞かせて」「〇〇というと」など、Yes、Noで答えにくい質問にするようにしましょう。

最終決定は相手にさせる

相手の質問には、すぐに答えるのではなく、いくつかの情報を提供したり、質問の意味や内容を逆に問いかけるなどして相手自身が選択、決定できるよう配慮する。

先生はすぐに適切と思われる解答を即座に与えがち、相手自身に自分のあり方や生き方を考えさせることが大切です。

 

まとめ

以上、三者面談に必要な教育相談についてでした。

この夏の三者面談で保護者との関係を良好にしておくと、残りの学校生活がイージーモードになります。

逆に保護者に不信感を与えてしまうと、ことあるごとに連絡してきたり意見を言ってきたりするようになるので気をつけましょう。

しかし、決めつけることなく相手の話をよく聴き誠実に対応していれば必ずうまくいきますので頑張りましょう。

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