文字式の導入ってどうすればいいんだ? |
この疑問に答えます。
今日は、中学1年生の数学や小学6年生の算数の単元である『文字式』の導入を紹介します。
内容は、子どもが思い浮かべた数字の誘導です。
準備がいらない手品のような導入です。
それなのに、何も知らない子からすると
と盛り上がります。
小学生でも中学生でも通用するのでぜひ参考にしてみてください。
数字の誘導
文字式の導入いきなり、内容の説明にしてはもったいないです。
文字式を使うと、誰でもマジシャンのように数字を操れることを先に示してあげると子どもたちのやる気も上がります。
内容
①.好きな数を思い浮かべてもらう②.①の数を2倍する
③.②の数に「最終的に誘導したい数×2」を足す ④.③の数を半分(÷2)にする ⑤.④の数から①の数を引く |
やり方は上の通りです。
言葉にすると単純ですが、先生がカンペを見ず、子ども達へテンポよく指示を出すとそれっぽくなります。
③の「最終的に誘導したい数×2」というのは、例えば、
最終的に3にしたければ6、最終的に5にしたければ10
のような感じです。
実際にやってみるとこんな流れです。
子どもとのやりとり
解説
今回は③のところで、6をたしたので最終的には、
6÷2=3
になります。
何を思い浮かべても3になるということを調べるために文字を使います。
最初に思い浮かべる数を文字「A」とします。
①.好きな数を思い浮かべてもらう | A |
②.①の数を2倍する | A × 2 = 2A |
③.②の数に「最終的に誘導したい数×2」を足す | 2A + 6 |
④.③の数を半分(÷2)にする | (2A + 6)÷ 2 = A + 3 |
⑤.④の数から①の数を引く | (A + 3) ー A = 3 |
最終的にAが消えますので、Aがどんな数だろうが答えは3になります。
まとめ
以上、文字式の導入として、数字の誘導を紹介しました。
1回目は何とか子ども達も驚いてくれますが、何回もやってしまうと段々と③での数が怪しいということに気づきます。
そこから、論理的に説明するために文字を使う必要性があることに話をもっていけると、必要感をもって学習に臨むことができます。
授業の最初の10分ぐらいでできますので、ぜひやってみてください。
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