生きていくためには、どんな職業に就くにしても人との関わりは避けられません。
小学校・中学校のうちに、自分と他人は考え方や価値観が違うんだ、ということを学ばせておくことは必要なことです。
みんなが自分と同じ考えだと思い込んで義務教育を卒業してしまうと、未知なものへの柔軟さがなくなり、非常に生きづらくなってしまいます。
特に、現代は変化の激しい時代だと言われています。
つまり、学校の外は自分の知らないことだらけということ。
そこで、今日は、子どもたちに、人それぞれ価値観が違うということを実感させるためのエクササイズ『大切なものランキング』を紹介します。
大切なものランキング
対象:小学高学年〜中学生
大切なものの内容は自由に変えられるので、小学生〜中学生まで活動できます。
めあて:友達の考えを大切にしよう。
価値観は人それぞれ違うこと、自分の考えがすべて正しいとは限らないことに気づかせたいですね。
活動の流れ
導入7〜10分
ワークシートを配り、めあてを書きます。
※ワークシートでなくても、今は一人一台端末がありますから、Googleが提供している 『Jamboard』を利用するのもおすすめです。 |
ワークシートにはあらかじめいくつかの単語を並べておきます。
いくつかの単語というのは、次のグループのようなものです。
子どもの実態に合わせて具体的なものか抽象的なものかを選んでください。
具体的なものは、グループA
グループA:思いやり、勉強、運動、趣味、親、食べ物、家、自由、先生、友達 |
抽象的なものは、グループB
グループB:正義、伝統、責任感、礼儀、感謝、愛、誠実、謙虚、成長、笑い |
単語が書かれたワークシートを配り、自分が大切にしている順番を考え、順番を決めさせます。
順番を決めるときには、自分の価値観をはっきりさせたいので、それぞれの理由も書かせます。
活動:20〜25分
3〜4人のグループにして、順番に自分の考えを紹介します。
自分とは違うからといって、「そんなのはおかしい」という意見が出ないように、めあてを意識させましょう。
何が正しいのか、間違っているのかは決まっていないことを強調します。
グループで1人ずつ発表させます。
聞いている人は、自分とどこが違うのかを考えながら聞かせます。
必要ならメモを取らせます。
まとめ:10分
グループの人の考えを聞き、自分と比べて、どんなことが印象に残ったかの感想を書かせます。
時間があれば2・3人に発表してもらいます。
感想を記録しておくと、学級通信や朝・帰りの会などで紹介することができます。
最後教師のまとめとして、
人の話を「なるほどな〜」とあいづちを打って聞いている人をしっかりと褒め、以下のことを話してまとめとします。
- 人それぞれ考え方(価値観)が違うということ
- 自分の考えが全てではないということ
ちなみに
自分の価値観を知ることは、自分のことをよく知る手がかりになります。
子どもにも活動させるとともに、我々大人がやるのもおすすめです。
大人がやる場合は、価値観リスト.docxを使ってみると意外な一面が発見できますよ。
僕も半年に1回ぐらいやっています。
よければチェックしてみてください。
以上参考になれば幸いです。