こんにちは、茨城県教育委員会から人権に関するチェックリストを見つけましたので紹介させてもらいます。
先生としては子ども達や保護者の方々と関わるときには人権を侵害していないかをちゃんと考えて対応していく必要があります。
人権と聞くと、
あ〜はいはい、人権ね、守ってるよ
本当に大丈夫でしょうか。
人権を本当に意識しなければならない地区に赴任することになったら、このような意識ではいけません。不適切なことを一言でも言ったりしてしまったりするだけでその後先生として働くことができなくなる可能性すらあります。
そこで、今日は、人権感覚を磨き、自分のできる身近なことから人権教育の具体的な取組をはじめ、日常化を図るために人権に関するチェックリストを紹介します。
自分を振り返り、人権が尊重される授業(活動)づくりができているか振り返ってみましょう。
今回紹介するチェックリストは正直言って、先生として働いていると、できて当たり前のことが多いです。しかし、「これぐらいいいか」という気持ちが湧いてくることもあります。折に触れて自分をチェックしていきましょう!
人権に関するチェックリスト
《自己存在感を持たせる支援の工夫》
- 結果にこだわらず、児童生徒の思考過程や学習過程を認めていますか。
- 意図的な指名等をとおして、一人一人が活躍する場や課題を工夫していますか。
- 互いの発言を最後まで聞くことの大切さを、児童生徒に伝えていますか。
- 一人一人の名前の呼び方をそろえて呼びかけていますか。
《共感的人間関係を育成する支援の工夫》
- 「誰にでも失敗はある」「誰もがよさや弱さをもっている」という認識に立ち、意図的に互いを尊重し合う人間関係づくりをしていますか。
- 一人一人が自由に、安心して考えや思いを発言できる雰囲気づくりをしていますか。
- 自分と異なる考えや意見を受け止め、それを理解したり受け入れたりする気持ちが育つよう児童生徒に伝えていますか。
《自己選択・自己決定の場を設定する工夫》
- 学習の見通しをもって計画を立てられるようにするために、発達段階に応じた支援をしていますか。
- 一人一人の習熟の度合いや興味・関心の違いに配慮し、学習活動の中に自分で選択できる場を設定していますか。
- 主体的な活動ができるよう、話し合える(関わり合う、学び合う)場面を設定していますか。
《学校の1日を振り返って》
- 登校してきた児童生徒に、教職員から先にあいさつしていますか。
- 掲示物や板書事項に児童生徒を傷つける内容のものがない気を配っていますか。
- 給食や清掃時は、当番の分担に偏りがないように配慮していますか。
- 下校時は、温かい言葉かけとともに児童生徒を見送るようにしていますか。
- 気になる児童生徒の状況を他の教職員にも伝え、同一歩調で関わることができるように配慮していますか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
先生は、教育活動をしていると、いろいろなことに気を配らなければなりません。しかし、それが自分の中に当たり前のこととして身に付けていかなければなりません。
教員年数が上がるにつれてなぁなぁになってしまうこともあります。月に一回でも年に一回でも定期的にチェックリストで確認していきましょう。
これから出会う相手に嫌な思いをさせないようにするために、そして何より自分がこれからも信頼される先生として働いていくために人権を意識した行動を心がけていきましょう。