部活動でも学級でも、どんなチームの中にもリーダ-は必ずいます。
しかし、そのリーダーにだけ頼ってしまうと全責任をそのリーダー1人に背負わせてしまう危険性があります。
そこで、リーダーとともに育てなければいけないのがリーダーに賛同する2人目の存在です。
リーダーを担う子というのは、大体が学校生活も問題がないような良い子です。ですから、正直リーダー以外の子との差がはっきりしている場合が多いです。
他の子からすると、「あいつは何でもできるから」「あいつはリーダーだから」といったように、自分とは違う立場にあるんだという気持ちが強くなってしまいます。一線を引いてしまうんですね。
こいつは自分とは違う、と。もちろん悪い意味ではなくいい意味で、です。
だからこそ、リーダー以外の子に対して、話しておく必要がある話があります。
それが、2番目になることの重要性です。
今日は、このお話を紹介します。
2番目になることの重要性
話の内容を簡単に説明すると、
リーダーという立場はみんなにあれこれと指示をしたり、ときには反発をくらうようなことも言わなければいけない。それでも、チームが成長するためにあえてその役目を引き受けていることを理解してほしい。そして、みんなにはリーダーの言ったこと、例えば、次の行動の指示だったり、鼓舞だったり、に対して一番最初に反応する人物になってほしい。反応するだけで、リーダーは自分に自信を持つことができる。反応しようとするだけで、リーダーは自分の味方なんだなと思うことができる。みんなでリーダーを支えてあげてほしい。 |
ということです。
リーダー以外の人がリーダーの言葉に耳を傾け、一緒に行動したり手伝ったりしたりすることでチームへの良い影響が2つあります。
- メンバー全員がリーダーの指示を聞くようになること
- チーム全体の士気が上がること
メンバー全員がリーダーの指示を聞くようになること
上でも述べたように、リーダーの子自身は良い子かもしれません。
ですから、初めのうちは、率先して行動しリーダーシップを発揮しようとします。
得てして、リーダーになるような子は能力的にも恵まれていますから、結果や成績がよかったり先生から期待されたりします。つまり、他のメンバーから嫉妬の対象になりやすくなります。
しかし、そうしたリーダーの子も、指示を出してもスムーズにメンバーに伝わらなかったり、逆に反発をくらうようになったりすると、だんだんリーダーとしての自信がなくなっていきます。
最悪のケースは、リーダーが無気力感を感じ、チームを諦めてしまう場合があります。
そうならないようにするためにも、リーダーの気持ちをマネジメントするとともに、リーダー以外の子に『2番目の重要性』の話をする必要性があります。
この話をすると、メンバーがリーダーの話に耳を貸すようになります。
もちろん全員が一気に変わるわけではありません。
サブリーダー・真面目な子・一生懸命やりたいのに流されやすい子、ここら辺の子達が徐々に反応するようになります。
そうして、リーダーに「自分はこのままでいいんだ」と思わせることができればリーダーは自信をもってリーダーシップを発揮することができます。
さらに、不真面目な子も、自分以外の周りの子がちゃんとやるようになると居心地が悪くなりちゃんとやるようになります。
結果的にメンバー全員がリーダーの話を聞くようになります。
そうなってくるとチーム全体の士気が上がります。
チーム全体の士気が上がること
続いては、チーム全体の士気が上がることです。
上と被ることがあるのですが、リーダーの指示に追随するように他のメンバーが行動してくると、そのうちリーダー以外の子からの発信も多くなっていきます。
そうなれば、チーム全体で自分たちを鼓舞するようなプラスの発言が増えてくるので士気が上がります。
プラスの発言をするメンバーが増えてくると、ひっきりなしに声があがるようになります。
声を掛けるメンバーがリーダーだけだと、リーダーがいない時や体調がすぐれないときにシーンとしてしまいます。
しかし、プラスの発言をするメンバーが多ければ多いほど、誰かの調子が悪い時は他の調子の良い子が声を出すようになります。
結果的に、どんな日にも声を掛ける子が出てくるのでチームの士気が上がります。
チームの士気が上がると、同じ行動をするのに目的意識がうまれより高い効果が期待できます。
まとめ
今日は、チームへの声かけとして『2番目の重要性』を紹介しました。
チームはリーダーだけではチームとなり得ません。
全員が選んだリーダーを全員が盛り立てられるようなチームづくりを目指していきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。