計算ミスを減らすには?
中学一年生でも、加減乗除の順番を間違えてしまう子もいます。
そんなとき、いくら先生が口で説明しても同じようなミスを繰り返してしまいますよね。
計算練習を積ませれば上位から中位の子は難なく習得することができます。
ですが、やっぱり下位の子にも計算をできるようになってもらいたいですよね。
そこでオススメするのがあえてグループになって計算でミスしないためにどういう工夫をしているかを話し合う活動です。
出来る子にとっては当たり前のことをなぜ考えなければならないのかと思われますが、当たり前のことを改めて考えることは、より深い理解をする為には必要なことです。
出来ない子の悩みを知ることでどういうところに引っかかってしまうのか、また、出来る子の考えを知ることで簡単な方法に気づくことも出来るのでオススメです。
では、その内容を紹介していきます。
めあて『計算ミスを減らすには?』
授業は練習問題の時間と同時に行います。
授業の最初は計算問題を解かせます。
速い子はどんどん解きますが、遅い子はつっかえつっかえです。
ある程度の時間になったら、グループにしてホワイトボードを配ります。
そのホワイトボードの真ん中に線を入れ、右半分に「どこに難しさを感じるか」「どこで間違いやすいか」を書きます。
計算が苦手な子はもちろん、計算が得意な子も今までに間違えたことを書いてくれます。
そして、ある程度書いたらホワイトボードの左半分にその解決策や計算ミスを減らすために意識していることを書きます。
どのグループも「どこから計算するか考える」とか「終わったあとはたしかめ算をする」などの意見が出てきます。あるグループでは、計算の順序のピラミッドを思い浮かべるという意見もありました。
グループで意見が書けたら発表します。
全体で共有した後、意識しながら問題を再度解かせます。
すると、最初は出来なかった子も計算の順序のピラミッドを書いたり、式に線を引いたりして工夫がみられるようになります。
もちろん、その時間だけで100%できるようにするのは難しいですが、少しでも納得するものがあれば子供達にとって有益な時間になると思います。
子供達にとって、授業の中で先生から教わるものより同じクラスの友達から教わる方が頭に入りやすいみたいです。
なので、授業でただ計算練習だけを取り組ませているのであれば一度は、「解き方どうする?」という話し合いの時間を試してみても面白いかもしれません。
こちらもどうぞ