授業で児童の算数に対するモチベーションをどうやって高めますか?
算数がもっと楽しく、もっと身近に感じられるような方法はないでしょうか?
いいものがありますよ!それはズバリ…ジャンケンです!!
この記事では、子どもが喜んで取り組むことができる「算数のモチベーションを高めるジャンケンゲーム6選」をご紹介します。
これらのゲームは、算数の授業のスタートに役立ちますよ〜!!
じゃんけんとは(笑)
じゃんけん(漢字表記:石拳、両拳、雀拳)は、3種類の指の出し方(グー・パー・チョキ)でいわゆる三すくみの関係を構成し、その強弱関係により勝敗を決める日本の遊戯である。
知ってますよね。はい。さっさと本題いきましょ。
算数のモチベーションを高めるジャンケンゲーム6選
今回紹介するじゃんけんゲームはこの6つです!
- 計算ジャンケン
- ラッキーセブン
- 後出しファイブ
- 小数点ジャンケン
- 単位変換ジャンケン
- 時計ジャンケン
計算ジャンケン
まずは、計算ジャンケンです。
計算ジャンケンの基本ルールは簡単です。
2人組でじゃんけんをします。
通常のグー、チョキ、パーに加え、1本指や3本指を出すこともOK。
出た指の数をたし算し、早く正確に答えられた方が勝ちとなります。
これだけでも十分楽しいですが、バリエーションを加えることでさらに面白くすることができます。
例えば、かけ算や引き算を取り入れることで、算数の計算スキルを養うことができます。
引き算はあまりハマらないので足し算とかけ算がベターです。
意外とジャンケンでも子どもたちは楽しみながら、計算できますよ。
実際のやりとりはこんな感じ
先生: 「じゃんけん、ポン!」
A: 「パー!(5本)」
B: 「チョキ!(2本)!」
先生: 「それでは、5 + 2 = ?」
A: 「ええっと…」
B: 「7です!」
先生: 「正解は7!Bさんの勝ちです!おめでと!パーとかチョキ以外も出してOKですよ!」
こんな感じで、楽しみながら算数の計算力を養うことができますね。子どもたちは競い合いながら、計算力を高めていくことができます。
ペアでやって勝ち上がり大会をやっても面白いですよ!
ラッキーセブン
子どもたちの数の理解を深めたいなら、「ラッキーセブン」です!
こちらもルールは簡単。
2人でペアを組み、目標となる数字「7」を作ることを目指します。
指を出してたし算し、指定した数字になれば当たりとなります。
ただし、足し算だけでなく、引き算も取り入れることができます。これにより、子どもたちの数に対する理解を深めることができます。
実際のやりとりはこんな感じ。
最初は、先生と子どもでやるとルールがわかりやすいです。
先生: 「じゃんけんチョキ(2本)」
A: 「じゃんけん4!(4本)」
B : 「じゃんけんパー!(5本)」
先生: 「先生は2なのでBさん勝ち!」
先生: 「ルールがわかったら自分たちでやってごらん」
A: 「グー(0本)!」
B : 「グー(0本)!」
先生: 「永遠のゼロ」
こんな感じで、生徒たちは楽しみながら数の計算や理解を深めることができます。
ラッキーセブン(7)じゃなくて、(10)にしたり、足し算と引き算を組み合わせたりすることで、より複雑な計算にも挑戦することができます。
後出しファイブ
補数の感覚を養うなら「後出しファイブ」です!
補数は、あといくつで〇〇になるかという考えです。
後出しファイブのルールもシンプル。
まず、先攻と後攻を決め、先攻が1〜5本の指を出します。
後攻は後出しで5になるように指を出せればOKです。
このゲームでは瞬発力が勝負の鍵となります。
実際のやりとりはこんな感じ。
これも最初は、先生と子どもでやるとルールがわかりやすいです。
子どもたち後出しできませんから。(笑)
先生: 「じゃんけん、ポン!チョキ!(2本)」
A: 「(ポン!)3本!」
B: 「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…3本!」
先生: 「3本出していればOKです!」
さらに、バリエーションとして、「後出しテン(10)」などがあります。これは両手を使うことでより複雑な計算にチャレンジするものです。
小数点じゃんけん
10倍や100倍、10分の1や100分の1を学ぶなら、「小数点ジャンケン」です!
小数点ジャンケンのルールはとても面白いです。
何でもいいので小数を用意します。3.14や2.71や1.41など。
AかBどちらか決め、Aが勝ったら10倍や100倍、Bが勝ったら十分の一や百分の一させます。
Aは、グーで勝ったら10倍、チョキで勝ったら100倍、パーで勝ったら1000倍。
同じようにBは、グーで勝ったら10分の1、チョキで勝ったら100分の1、パーで勝ったら1000分の1。
最終的に、もとの数より大きければAの勝ち、小さければBの勝ちです。
これにより、子どもたちは小数や倍数の概念を体験しながら学ぶことができます。
それでは、実際のやりとりを見てみましょう!
小数点移動ジャンケン、スタート!(3.14)
A: 「パー!」
B: 「チョキ!」(0.0314)
A: 「パー!」
B: 「チョキ!」(0.000314)
A: 「パー!」
B: 「チョキ!」(0.00000314)
B: 「欲張りすぎだよ」
0より大きくなればAの勝ち、小さくなればBの勝ちというルールにしてから3.14でスタートさせるなど。
子どもの実態によってハンデも設定できます。
単位変換ジャンケン
長さや重さなどの単位変換なら、「単位変換ジャンケン」です!
単位変換ジャンケンのルールから。
1mや5Lなど最初の数と単位を設定します。
じゃんけんに勝った方が、ある単位(例: cmからm、gからkg)の変換を出題します。
負けた方が変換後の数値を正確に答えます。
これにより、子どもたちは長さや重さなどの単位変換の理解を深めることができます。
このゲームの目的は、子どもたちが楽しみながら単位変換の理解を深めることです。単位変換は日常生活でも頻繁に使われる重要な概念であり、しっかりと理解することが大切です。
かなり難しいので、制限時間をゆるめにしてください。
実際のやりとりはこんな感じ。
単位変換ジャンケン、スタート!(1m)
A: 「パー!」
B: 「チョキ!」
A: 「mからcmに変換します!」
B: 「100cmです!」
A: 「正解!おめでとう!」
ゲーム感覚で単位マスターになりましょう!
時計ジャンケン
時間に関する概念を楽しく学びたいなら、「時計ジャンケン」です!
時計ジャンケンのルールもシンプル。
算数セットの時計を用意し、最初の時間を設定します。
じゃんけんに勝ったら1時間、負けたら30分時計を進めます。
先に時計の針が12時に到達した方が勝ちとなります。
これにより、子どもたちは時間の概念を楽しみながら学ぶことができます。
時間を進める量を変更することもできます。
例えば、じゃんけんに勝ったら2時間進める、負けたら15分進めるなどのルールを設定することで、時間に対する理解をさらに深めることができます。
実際のやりとりはこんな感じ。
時計ジャンケン、スタート!(9:00スタート)
A: 「グー!」
B: 「パー!」
A:(9:30)B(10:00)
A: 「グー!」
B: 「チョキ!」
A:(10:30)B(10:30)
A: 「パー!」
B: 「チョキー!」
A:(11:00)B(11:30)
A: 「パー!」
B: 「チョキー!」
A:(11:30)B(12:30)
B: 「12時に到達した!ぼくの勝ち!ぼくおめでとう!」
時間もじゃんけんと一緒にやると楽しく学べます!
まとめ
今日はジャンケンゲームを6つ紹介しました。
これらを通じて、子どもが算数をより楽しく学べるようになることを願っています!
授業でこれらのゲームを実践するときには、子どもの発達段階に合わせて調整し、全員が学習に参加できるように工夫してもらえると嬉しいです。
テストの点数とかだと勝ち負けに大きく不安を覚える子どもは多いですが、じゃんけんなら(負けても仕方ないか〜)ぐらいで済みます。
ちょっと時間があるときなどにやってみてください!