【学級経営】知識ゼロの凡人教員でもできる合唱コンクール指導
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合唱コンクールの指導ってどう進めればいいの?

今日はこの疑問に凡人なりにお答えします。

こんにちは、ボンです。僕はピアノも弾けないし楽譜も読めませんが、直近では、6クラスある中入賞させてもらえました。

今日は、そんな知識ゼロの凡人でもできる、合唱コンクールの指導の進め方を紹介します。

僕と同じく、学生時代まったく音楽に触れてこなかった先生のお役に立てれば嬉しいです。

音楽の知識がある方にとっても役立つような内容になっていますので、ぜひご覧ください。

合唱コンクールを通して何を得るか

学校行事は子ども達にとって大きなイベントです。特に、合唱コンクールは、体育祭のように最初から得意下手の差がないところからスタートするので、クラスの頑張りが実感できる行事です。

この合唱コンクールの期間、どう価値付けをしていくかで今後の学級経営にも影響してきます。

ですから、まず最初に考えておかなければいけないことがあります。

それは、

合唱コンクールを通して何を身に付けてほしいか、どう思ってほしいかを明確にしておくことです。

要は、何を大切にしていくか、ということです。

僕の場合、合唱コンクールを通して、以下の3つのことを大切にしています。

  • クラスの子ども達が周りとの人間関係を築いていく力
  • 一つの目標に向かって協力しながら努力していく力
  • 自分がクラスに居場所があるんだと感じられるような安心感

目的がないと、手段が決まりません。

行事への想いは人それぞれなので、自分だったらどうかを一度考えておきましょう。

では、本題に入りましょう!

準備物

  1. 楽譜
  2. 画用紙
  3. ラジカセ
  4. 音源
  5. 電子ピアノ
  6. 歌詞の拡大図
  7. ポータブルスピーカー

準備物はそこまで多くありません。

1〜5は学校にあるものをお借りします。

楽譜は紙のままだと無くす子が出てくるので、画用紙に貼るようにしましょう。

画用紙に貼る時には、楽譜の裏面にのりづけして本のようにすると綺麗に保管できます。

図にするとこのような感じです。

わかりづらくてすみません。。。

6の「歌詞の拡大図」は多くの先生が用意されていることだと思います。

歌詞をWordやGoogleドキュメントに入力して印刷、拡大機でA0サイズにします。

なるべく、時期の早いうちに用意しておくのがおすすめです。

子ども達が話し合って決めたことを書き込むことができます。

子ども達の一人一人が歌詞カードを見てしまうと、顔が下向いてしまい声が小さくなってしまいます。拡大した歌詞カードがあれば、黒板に貼ることで全員が前を向いて練習することができます

7の「ポータブルスピーカー」は先生の自腹になってしまいますが、一つあるとかなり便利です。

今、子ども達は一人一台、タブレットやChromebookを持っていますから、少し調べれば、曲はすぐに再生できます。

しかし、一つ残念なのが、音が小さいこと。

自分一人で聞く分には十分ですが、パートごとに練習するとなると全く聞こえません。

そこで、ポータブルスピーカーがあればその悩みを解決してくれます。

          

ポータブルスピーカーでおすすめなのが、【Anker】のスピーカーです。

Bluetoothあり、音質音量もGood、何より持ち運びしやすい、値段もそこそこと、これはプライベートにも使えると考えて購入しました。ちなみに僕は一番左をセールの時に買いました。

指導

次に、準備物が揃ったので、実際の指導について見ていきましょう。

目標決め

本格的に合唱コンクールの練習期間になったらまず初めにやることがあります。

なにかわかりますか。

それはクラスの目標を明確にすることです。

これは、僕もベテランの先生に教えていただいてからは、ずっと取り組んでいることです。

クラスの目標はいつ頃決めていますか? そもそも決めていますか?

意外と目標作るのが練習期間中になってしまったり、目標決めずに本番を迎えてしまったりというクラスもあるのではないでしょうか

これだと、非常にもったいないです。

指導する僕たちにも、クラスの目標があるのとないのとでは、指導のしやすさも変わってきます。

なぜなら、目標があると、それを根拠に指導ができるので先生がブレることがなくなります。

自分のためにも作ることをオススメします。

そういう活動はめんどくさいと感じる方もいるかもしれません。

ですが、ここを蔑ろにしてしまうと、自分が立てた目標『一つの目標に向かって協力しながら努力していく力』が達成できません。難しく考えることなく、どんな目標になっても構わないので、学級委員を中心に話合わせ、目標を立てさせましょう。

子ども達が考える目標は、大きく2種類になります。

絶対優勝しよう』タイプか『みんなで仲良くやろう』タイプです。

どちらのタイプも、先生がテコ入れせずに子どもの中からで出てくると思います。

これらを2つ組み合わせて決めていくといいかもしれません。

先生が想定しておくことで、焦ることなく話し合い活動ができます。

学級委員を褒める場を設定する意味もあり、目標作りはメリットがたくさんあります。

先生のすること

目標が決まり、いよいよ練習期間になります。

最初に言った通り、僕は音楽の知識はゼロです。

そんな僕が練習期間中に意識していることを紹介します。

環境の設定

学校の音楽担当から、練習計画が出たり、ラジカセやCDの保管場所が示されたりしたら、すぐに確認にいきます。

子ども達は自分たちの練習に集中させることが大切です。その他のことで悩ませたり不安にさせたりしてしまうとモチベーションが下がってしまいます。

上でも言ったように、歌詞の拡大図やポータブルスピーカーも練習が始まってすぐに用意していつでも使えるようにしておきます。

子ども達が、常に選択肢がある状態にしておくことを意識しています。

つまり、ものを使うか使わないかを選べるということです。

例えば、スピーカーがなければ使わないことしかできませんが、あれば使うことも使わないこともできます。

子ども達への対応

この合唱コンクールを通して、人間関係を学んで欲しいので、それぞれの子どもに寄り添っていくことが大切です。

クラスには様々な子がいます。

  • クラスをまとめるリーダー
  • 合唱に命かけるほど真面目な子
  • 練習に参加しないやんちゃな子
  • 陰ながら頑張っている子

そんな子達がいるわけなので、トラブルは必ず起きます。それは仕方がありません。

しかし、そのときは子ども達一人ひとりの個人的な話をするチャンスでもあります。

今は上手くいかなくても、子ども達は、先生が自分のために話を聞いて動いてくれた、ということは覚えています。

トラブルが起きた時、普段の生活では聞けないような心の内側を話してくれます。それに寄り添うことが出来れば子ども達との信頼関係が築けます。

また、程度の差はあるかもしれませんが、どんな行事でも子ども達は一生懸命取り組んでいます。

その過程をしっかりと認めて励まして褒めていくことが大切です。

そう考えるようになってからは、トラブルが起きても慌てずに対処することができ、さらにそのトラブルのお陰で子ども同士や先生と子どもとの関係が良くなっています。

その結果として、合唱コンクールでは入賞できるのだと思っています。

たとえ入賞できないときでも、これまでの練習過程を認めることで、行事の前と後で明らかに子ども同士の関係も良くなっています。

合唱コンクールも学校の教育活動。その行事を通して子どもが成長していけばOKです。

だからこそ、最初に先生としての目標を考えておくことが大切です。

当日へ向けての準備(無理はせず)

長い練習を頑張ってきた子ども達へ向け、本番当日までに準備しておくことを2つ紹介します。当日の朝に子ども達のやる気やテンションを上げることができれば目標に大きく近づくのでオススメです。

※ただし、先生の負担も増えるので無理はしないようにしてください。

  1. 心に火がつく熱い話をする
  2. メッセージカードをつくる
  3. 黒板への掲示物

1.心に火がつく熱い話をする

話をするのが得意な先生にオススメです。

当日の朝に先生が行事に向かう時の心構えを熱く語りましょう。

子ども達は行事の日になると、かなり気持ちが高ぶって登校してきます。

その中でさらにブーストさせるような話をすることができれば、高いモチベーションで合唱コンクールに臨むことができます。

どんな話をしてもいいですが、大切なのは内容ではなく、心です。

本当に心の底から思っているように見せることが大切です。

松岡修造さんをオーバーソウルするようなイメージをもちましょう。

僕の身近な先生で、当日の朝にエールを全力でやっている先生もいました。彼は中々に熱い男でしたね。

それでも、具体的な内容の例が知りたい人は次のような話をするといいですよ。

みんな、いよいよ合唱コンクールだね。まずは、ここまでよくがんばりました。曲を決めた時から本番前日まで、みんなでああでもないこうでもないと、たくさん話し合ってきてくれました。時には、喧嘩したり気まずい雰囲気になったりしてどうなるかと心配になりました。でも、その甲斐あって最近の合唱は、一番最初の合唱と比べると格段に良くなっているよ。これまでは、お互い言い争ってきたかもしれないけど、みんなは敵同士ではなく、一緒に戦う仲間です。今日は、たくさんの人が見に来てくれています。緊張するかもしれませんが、それはみんなが一生懸命やってきた証拠です。緊張を笑顔に変えて歌ってほしいと思います。がんばれ!

あくまで例ですが、このような感じです。

参考にしてみてください。

2.メッセージカードをつくる

準備に時間はかかりますが、効果は絶大です。

WordやPowerPointを活用し、表が学級旗や学級の写真、裏にメッセージを書いて両面印刷します。

印刷した紙をラミネート(パウチ)すると簡単にでき上がります。

↑はPowerPointで作ったものです。

PowerPointだと印刷するときに、A4にスライド6枚分印刷できます。

ですから、表面裏面それぞれ6枚ずつコピーすれば、簡単に量産できます。

先生によっては、一人一人に違うメッセージを書く方もいます。

そこまで出来ないという人は、みんなに同じメッセージでもいいですし、目標を決めたのならその目標を載せてもいいですね。

僕は、上の写真のように紙に一言手書きしてスキャンしています。

ラミネート(パウチ)して、ハサミでチョキチョキ切れば、すぐにメッセージカードができます。

切るときにラミネート(パウチ)している部分を残すようにしてください。紙のギリギリを切ってしまうとはがれてしまいます。気をつけましょう。

さらに、カードの端に穴を空けてスズランテープを通せば腕輪のように進化させることができます。

写真を撮る時にみんなで腕輪を付ければ一体感が出ますし、自分の椅子に付けることで無くす心配も減ります。結構オススメです。

3.黒板への掲示物

黒板には掲示物を貼って子ども達を迎えましょう。

メッセージを書いてもよし、歌詞カードを貼るもよし、写真を印刷して貼るのもよしです。

僕が最近やったのは、子ども達一人一人にお気に入りの歌詞を考えさせました。

クラス分集めたら、画用紙に貼り掲示しました。

どんなものでも、子ども達のモチベーションを上げるようなものを準備しておくといいですね。

先生の中には、編集した動画を見せる先生もいました。練習中の様子を動画に撮っておき、段々と上達していく様子を当日の朝に見せ、『あとは本番だ!頑張ってこい!』という感じです。

このクラスは行事の当日にとんでもない力を発揮していましたね。

まとめ

以上、知識ゼロの教員の合唱コンクール指導を紹介しました。

見てわかる通り、音楽的な指導は全くありません。

子どもが気持ちよく、練習したり本番に臨めるように準備したりしているだけです。

先生によって仕掛けは様々だと思いますが、自分のやり方を決めておくと準備も楽ですし、子ども達も喜びます。まさに、一石二鳥なので色々な先生のやり方を見てストックしておくのがオススメです。

行事が成功して悪いことはないので、自分の受け持つクラスから盛り上げていきましょう。

何かしら参考になれば幸いです。

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