【失敗の記録】先生の失敗 保護者編
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教員生活における失敗

僕は教員として働き始め6年目です。

教員に関するブログ等を見ていると、

仕事が効率化や自分の仕事の工夫等の情報が得られます。

自分もそのような事を書くことが多いです…。

ですが、成功する原因はたまたまかもしれません。

その時の状況や相手によってうまくいっただけかもしれません。

ですから、誰かの成功体験は、参考にすることはできてもそのままそっくり使って全く同じ成果が得られる保証はありません。

成功に関してはそうですが、失敗に関してはそうではないと思います。

多くの失敗には学ぶべきところがあると思っています。

元楽天イーグルスの監督であった野村克也氏の言葉にも

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

と言う言葉があります。

この勝ち敗けに関しては仕事における成功と失敗にも言い換えることができると思います。

つまり、誰かの失敗は自分の中に蓄積しておくと有益になるはずです。

そこで、今日は、まだ6年目ですが僕が過去にしてしまった失敗を紹介していきます。
沢山の失敗をしてきましたので、今回は保護者編として振り返っていきます。

1.情報の取り扱い
2.三者面談での対応
3.不登校対応
4.いじめ問題

ではそれぞれ具体的に見ていきましょう。

1.情報の取り扱い

まずは情報の取り扱いについてです。

これはまだ学校で連絡網を配っていた頃の話です。

連絡網を配るにあたり、家庭訪問をした際に保護者に自宅の電話番号か携帯の電話番号どちらを載せるかを聞いていました。

そこで、「ある保護者に自宅ではつながらないから携帯でお願いします」と言われました。

ですが、後々連絡網を配ったら、その保護者から連絡が来て「個人情報の漏洩だ」とクレームを受けました。

自分的には、これまで強い言葉で批判をされたことがなかったのでかなり焦ってしまい、その場ですぐに謝り、全て回収する流れになりました。

後々確認したら、自分で撮ったメモには携帯番号と書かれていたので、釈然としませんでしたが、個人情報の取り扱いには本当に注意したいと思った事件でした。

今は.メールでの一斉送信となり連絡網は配っていませんが、今でもこの電話のやりとりを覚えているので、保護者には最善の注意を払わなければいけないなと肝に銘じています。

2.三者面談での対応

続いて3者面談での保護者とのやりとりです。

これは、3年生のクラスを受け持った時の話です。

受験生なので、1年間で3回3者面談を行います。

この1回目の3者面談での出来事です。

3者面談を行う前に、子供たちと2者面談を行い志望校に関する情報を聞いていました。

ある子が4月の頃と3者面談前の7月の頃で志望校が変わっていました。

その時には、(ただ志望校が変わったんだな)と思っただけで済ませました。

そして、保護者を交えての3者面談の時に、

「先生は、家の子が志望校を変えたのにその理由を尋ねないんですね。ひとりひとりを大切に目をかけていくのが先生の役割じゃないんですか。」

とその保護者に言われました。

その3者面談は夏に行ったのですが、

その話が始まった時に(やっちまった)と思い、冷や汗をかきました。

後々、その子に聞いたときには、大した理由ではなかったので心配するほどではなかったのですが、そんなことを言ってくる保護者もいるのだなと学びました。

3.不登校対応

次に不登校の生徒への対応についての話です。

これは1年生の担任をしたときのことです。

ある子がクラスの人間関係が原因で学校に来られなくなり、家に引きこもるようになりました。

最初はそれでも、何日かは登校しており、登校したときには励ますようにしていました。

休んでいる時には、保護者に連絡をしたり、クラスの人間関係で上手くいっていないことを伝えたりしていました。

校外学習にも参加でき、できることはやったと思っていました。

しかし、家庭訪問をした際に保護者から

「いじめが原因で学校にいけなくなっている。どうしてくれるんだ。」と言われました。

確かに、その子は気の強い子に対して何か仕返しをしようとして逆にやられてしまうような子です。

自分ではできるだけ事をやっていたつもりでしたが、そう言われてしまうと自分一人では何もできません。

学年や学校で対応して、何とか理解はしてもらうことができましたが、結局その子はYouTubeにハマってしまい、違う意味で学校には来なくなってしまいました。

それでも、
(あの時もう少し上手くできたのではないか)
という思いは今でも消えません。

4.いじめ問題

最後にいじめの問題です。

これも三者面談での話です。

一年生を担当していました。

クラスの女子生徒の保護者から、

「いじめの被害にあっている」と言われました。

そのいじめた疑惑の生徒は同じ自分のクラスにおり、まだ三者面談を行っていませんでした。

まだ、実態の把握をしていなかったので、いじめた疑惑の生徒の保護者には三者面談では伝えませんでした。


そして、学校で実態の把握をしているときの放課後、いじめた疑惑の生徒の保護者が学校にきました。

「うちの子にいじめの疑惑がかけられているが、三者面談ではそんなこと聞いていない。」

と言われ責められました。

個人的には、不正確な情報で心配させたくないという意図がありましたが、それが裏目に出てしまいました。

学校に来たときにも説明をし、その後も学校で対応したので、何とか収まりましたが、自分で意図を持って判断しても上手くいかないことがあると学びました。

まとめ

以上4つのことを紹介しました。

保護者は自分の子が一番かわいいです。

先生として接していると30人以上いる生徒の一人ですが、保護者にとっては唯一の娘息子です。

そのことを忘れそうになりますが、忘れて対応してしまうと、学校への不信感に繋がってしまいます。

さらに、自分で良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうこともあります。

どうしようもないこともありますが、それでも真摯に対応し、常に学年や学校と情報を共有しておくことが自分を守る上で大切なのだと思います。

ふと今の自分を振り返ると、何かクラスのできごとがあったときには、どんなに小さいことでも常に学年に伝えていました。

色々な失敗をしてきた中で、自分一人では対応できないときにすぐに学校として対応出来るようにしておくことが、自分を助けることになります。

これからも、頑張っていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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