もうすぐ冬休みですね。
長期休みの前は子ども達も心がウキウキしているはずです。
なんなら、子ども達だけでなく先生達も日頃の疲れを癒やす大切な休みですね。
ただ、せっかくの長期休みなので、時間を有効に使ってもらいたいですよね。
今日は、吉田浩著 あした元気になるために 人生の時間銀行から、『時間』にまつわるお話を紹介します。
中々、考えさせられるお話なので、道徳の題材としても扱えますし、帰りの会でお話ししてもいいかもしれません。
それではどうぞっ!
人生の時間銀行
次のような銀行があると,考えてみましょう。その銀行は, 毎朝あなたの口座へ86,400円を振り込んでくれます。同時に,その口座の残高は毎日ゼロになります。つまり,86,400円の中で,あなたがその日に使い切らなかった金額はすべて消されてしまいます。あなただったらどうしますか?
もちろん,毎日86,400円全額を引き出しますよね。私たちは一人一人が同じような銀行を持っています。それは時間です。毎朝,あなたに86,400秒が与えられます。毎晩,あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。それは,翌日に繰り越されません。それは繰り越しできません。毎日,あなたの為に新しい口座が開かれます。そして,毎晩,その日の残りは燃やされてしまいます。もし,あなたがその日の預金を全て使い切らなければ,あなたはそれを失ったことになります。過去にさかのぼることはできません。あなたは今日与えられた預金の中から今を生きないといけません。だから,与えられた時間に最大限の投資をしましょう。そして,そこから健康,幸せ,成功のために最大の物を引き出しましょう。
時計の針は走り続けてます。1年の価値を理解するには,落第した学生に聞いてみるといいでしょう。1ヶ月の価値を理解するには,未熟児を産んだ母親に聞いてみるといいでしょう。1週間の価値を理解するには,週間新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。1時間の価値を理解するには,待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。1分の価値を理解するには,電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。1秒の価値を理解するには,たった今,事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。10分の1秒の価値を理解するためには,オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。だから,あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。
そして,あなたはその時を誰か特別な人と過ごしているのだったら,十分に大切にしましょう。その人は,あなたの時間を使うのに充分ふさわしい人でしょうから。そして,時は誰も待ってくれないことを覚えましょう。昨日は,もう過ぎ去ってしまいました。明日は,まだわからないのです。今日は,与えられるものです。だから,英語では今をプレゼント(=present)と言います。明日はまだわからないのです。あなたの持っているその日限りの86,400円を大切にしましょう。
いかかでしょうか。
一日の時間(秒数)をお金で例えるとかなりわかりやすいですよね。
普段、「時間を無駄にするな~!」と言っても中々相手にしてくれない子ども達でも、お金として考えると自分事として捉えることができます。
もちろん,毎日86,400円全額を引き出しますよね。私たちは一人一人が同じような銀行を持っています。それは時間です。毎朝,あなたに86,400秒が与えられます。毎晩,あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。
この部分で、ハッとした表情をする子が意外と多いです。面白いですよね。
お金だと、少しでも無駄なく使いたい!
と思うのに、時間になるとその意識がかなり低くなってしまいます。
なぜでしょうか。
このことを子ども達と一緒に考えてみるのも面白いですね。
もしよければワークシートです。⇒ 人生の時間銀行
思ったこと
この『人生の時間銀行』を初めて読んだときは大学生の時でした。
初めは正直、「こんなもんか」ぐらいの感想しかもちませんでした。
しかし、20代も後半になり、改めて読み直してみると時間に対する見方が変わります。
特に、働き始めてお金を稼ぐようになると時間の大切さをひしひしと感じます。
時間は有限ではありません。
しかし、どんな人にでも平等に与えられているのが時間です。
平等に与えられているからこそ、その使い方にその人の個性が表れます。
時間に追われている人が意外と時間を無駄に過ごしていることなんて多々ありますよね。
人生のできるだけ早い時期から時間の使い方を考えることで、周りの人達と差がつくのだと思います。
自分の時間はタダではありません。
だからこそ、自分がやるべきことを見極めてそこに集中できるようにしていきたいと思いました。
そのためには、自分のやるべき事以外のことはちゃっちゃと片付ける必要があります。
これからも、効率化する方法を考え、凡人らしく楽をするために生きていきたいと思いました。
最後は感想になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。