雨の日の練習
雨の日の練習、皆さんはどのようにやっていますか。
ただでさえ、雨でグラウンドが使えないと場所が限られてしまいます。
さらに、他の部活との兼ね合いで自分の部活が使える場所も狭くなってしまいます。
より効率的に行うためにも子供たちの成長のためにも雨の日の練習をどう使っていけばいいか考えていきたいましょう。
僕のオススメは、グループ練習を取り入れることです。
今日はグループ練習のやり方とメリットを紹介していきます。
グループ練習とは
そもそもグループ練習とは、名前の通りですが、チームをいくつかのグループに分けてそれぞれのグループで練習をする方法です。
いくつか練習メニューを考えなきゃいけないのが大変ですが、やるメリットは大きいと思います。
まずはやり方です。
メニューを大きく3つから4つ程つくります。1グループが4~6人が理想です。
もちろんチームによってはメニューが2つになったり5つになったりする場合もあります。
めんどくさいときには、新しく考えないで今までやっていたメニューを少し縮小する形で用意すれば大丈夫です。
メニューが決まれば、次にグループ分けです。
どのように決めても良いですが、学年に偏りがあると収拾がつかなくなってしまうので、学年ごとに番号を振り、同じ番号同士でグループを組みます。
同じ学年をそろえたほうが、同じような能力なので練習がしやすい場合もありますが、それでも他学年を交流させましょう。
メニューが決まりグループも決まったら、すぐに活動するのではなく、それぞれのメニューについて、最初にポイントを説明しておきます。
このポイントについては全員が理解できれば一番ですが、そこまでは求めません。
少なくとも上級生だけには理解させるようにしておきます。
先生の方でポイントまで話したら、タイムキーパーを決めてそれぞれグループ毎に練習スタートです。
時間は1グループ大体15~20分位がちょうど良いでしょう。
3種目でちょうど1時間位になるので時間の見通しも立てやすくなります。
メリット
続いてメリットについてです。
メリットは3つあります。
- 様々なメニューの練習ができる
- 先生の目が届きやすくなる
- リーダーが育つ
1.様々なメニューの練習ができる
当たり前ですが、グループでいくつかのメニューをやっていますので、その種類の練習は必ずできます。
一つの練習をみんなでやるものもありますが、これだと効率が悪いです。
時間を少なくする代わりに人数を少なくすれば、過不足なくいろいろなメニューを練習することができます。
また、メニューを組む時に絶対に押さえておきたいメニューにプラスして、新しくやってみたいメニューなんかも入れてみると幅が広がります。
意外と、子供たちに合ったメニューが見つかることもあります。
僕は、新しいメニューと言うよりかは、「全体で練習するほどではないけどやっておきたい部分練習」を入れています。
2.先生の目が届きやすくなる
全員で同じメニューの練習をしているとどうしても全員に目を配る事は難しいです。
ですが、グループ練習にして1つのグループあたりの人数を少なくすると、指導もしやすくなります。
また、グループの人数が少ないので一生懸命やる人も増えていきます。
『働きアリの法則』にもあるように人数が多ければ多いほどサボる人数も増えてしまいます。
それを少人数にすることでサボる人数を極力減らすことができます。
3.リーダーが育つ
3つ目のメリットが1番子供たちにとってプラスに働きます。
全体での練習だと、キャプテンや副キャプテンにしかリーダーとしてのアドバイスをすることができません。
ですが、グループにするとそこでの上級生が自然とリーダーになります。
練習前に説明したポイントをリーダーが覚えておき、練習の前や練習中に確認するようにさせます。
そのようなことを繰り返していくと、上級生全員が自信を持って意見を言えるようになります。
僕の見ていた部活動でも、1年生の時に緘黙の子がいましたが、3年生になると12年生に指示が出せる位になっています。
やはり人の上に立つ経験を積ませる事は子供たちにとってメリットは大きいと思います。
よく、人の前で話すのが苦手だと言う人がいますが、その人は前に立って話す経験が少ないだけです。
4人でも5人でも少ない人数で前に話す経験を積ませておくと、だんだんと人数が増えても話せるようになっていきます。
さらに、子供達同士で指摘し合うことができれば、効率の面でも自主性の面でもプラスになります。
先生が教えるのが1番わかりやすいとは思いますが、子供たちは子供たちなりに理解に差があります。
だからこそ、上級生が下級生に教えられるような雰囲気を作っておくとその子に合った教え方に自然と出会えるようになります。
まとめ
以上グループ練習のやり方とメリットを紹介しました。
雨の日にいつもと同じような練習ができないからこそ、子供たちの内面を伸ばすような練習メニューを考えられるといいですね。
何も雨の日だけに限ったことではありません。
同じように晴れた日でもグループ練習は利用することができます。
部活動の延長にプロになるような子は一握りです。
ですが、自分の意見を持ったり後輩に何かを教えたりする事は多くの子が経験することです。
そういったスキルを中学生のうち身に付けておくことが大切なのだと僕は考えます。