教育相談で意識すること3つ
担任の先生方は日々クラスの状況に目を光らせていることと思います。
その時にクラスの子に話を聞くことが多いですよね。そこで今日は僕が先輩から聞いた子供たちの話を聞くときに意識しておくことを紹介してきます。
- 子供が言ってることに嘘はない
- 口出し評価反論はしない
- 学校ができることを約束する
それぞれ見ていきましょう。
1.子供が言ってることに嘘はない
子供たちが言うことには自分の良いように解釈している事はたくさんあります。
ですが子供たちは表現する能力が低いだけで基本的には嘘は言っていません。
まずはそこを受け入れてあげましょう。
相手が言うことは相手にとっては全て正解です。
基本的には教師は質問を子どもにして、その応えに耳を傾けていきましょう。
難しい言葉では『無条件の肯定的配慮』ともいいます。
子どもの言うことを善悪の関係も自分の価値観もなく、全てを受け入れます。
受け入れてくれると子どもが感じれば自由に自分の思っていることを表現しようとしてくれます。
2.口出し評価反論はしない
1と被りますが、子どもの言うことに口出しや評価、反論をしないようにします。
せっかく子どもが話してくれているので、それに水を差すようなことは言わずに全てを聞き入れましょう。
例えそれが間違っていた事だとしても、まずは相手が言い終わるまで待ちましょう。
時々、相手が話しているのに
「つまりこういうことでしょ。」
と話を折ってしまう人がいます。
子どもにとっては相談するということは自分の中でかなり悩んでいることです。
それを簡単に要約されてしまうと気持ちを理解してもらえているか不安に思ってしまいます。
また、話を聞いた後すぐに、
「でも、それって○○でしょ。」
と反論してしまう人もいます。
これは最悪です。
人間は意見を聞くと反論を思い浮かべやすいと言われています。
その思い浮かんだ反論を言ってしまうと、子どもはかなり傷つき、二度と相談しようとしてくれなくなるでしょう。
言い返したい気持ちはわかりますが、グッと堪えて全部を聞き入れ、言われたことを確認するように相手に質問していきましょう。
教育相談は最初が肝心です。
始めに「この先生になら話しても大丈夫かな。」と思わせることができれば、
例え今の問題が解決しなくても子どもとの関係は築いていくことができます。
聞き入れることを忘れないようにしましょう。
3.学校でできることを約束する
最後まで話を聞いたら、子どもに対して相談してくれたことに対する勇気づけと約束をしましょう。
子どもにとって相談するということはかなり緊張することです。
その勇気を称え、学校は味方だということを伝えてあげましょう。
そのためにも、何かしら具体的なことを約束してあげましょう。
問題自体が深刻では無ければ、大きいことをする必要はありません。
スモールステップで学校としてできることを提案してみましょう。
思い付かなければ子ども自身にどうして欲しいか聞いてみるのもいいでしょう。
『学校はあなたのために動くよ』というメッセージをしっかりと伝えていきましょう。
また、それでも具体案が出ない場合は、話を定期的に聞く約束でもいいと思います。
『あなたの事を気にしているよ』というメッセージを伝えていきましょう。
まとめ
以上3つのことを紹介しました。
この話を聞いてから、僕も教育相談をするときは3つのことを意識するようにしています。
特に、男性が女子生徒の相談を受ける場合には注意が必要です。
男性は問題解決的な思考を持っているので、何かを聞いたらすぐに解決策を伝えがちです。
ですが、多くの女子生徒は話を聞いて共感してもらいたいことが多いです。
子どもが何を求めているかを判断して教育相談に臨んでいきましょう。