【数学ネタ】授業で話したくなる自然数の物語
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こんにちは!

数学って聞くと、

えっ、難しそう…

 

と思うことありますよね?

でも、実は私たちの身の回りには、数学がいっぱい。

ボン先生

特に「自然数」は、日常生活の中でずっと私たちと一緒にいるんです!

自然数って何だろう?と疑問に思った方、実はみなさんも使っています。

自然数、それは1, 2, 3と数える数です。

買い物をするとき、時間を確認するとき、友達と約束するとき、どこにでも自然数は登場します。

ボン先生

物を数えるとき、0,1,2…って数えないですよね。1,2,3…って数えるから「自然数」に0は入りません。

でも、これらのシンプルな数が、実はとっても面白い秘密を持っているんです。

今日は、そんな自然数の魅力を紹介したいと思います。

自然数を通じて、数学の楽しさ、面白さを一緒に探ってみましょう!

 

自然数は数のはじまり

昼間の緑の芝生の上の白い羊

自然数ができたのは、人類が誕生してからずっと長い年月がかかった後です。

今では当たり前にしている

「1,2,3…と数を数えること」

これは最初からできていたわけではありません。

小石でモノを数える

 

大昔は、ものを数える代わりにあるモノを利用していました。

例えば、羊を放牧するとき、

数が数えられないとしたら、どのようにすべての羊を放牧させられたか確認していたと思いますか?

実は、袋と小石を利用していました。

1ぴきを外へ放すごとに小石を1つ並べ、羊を集めるときには、1ぴき納めるごとに小石を1つ袋にしまう。

このようにして、放牧した羊が全部戻ってきたかどうか確かめていました。

 

自然数の性質

自然数の性質の中に「基数(きすう)」と「序数(じょすう)」という二つの重要な概念があります。

これらは特に数学や言語学で使われ、数の「量」や「順序」を示すのに役立ちます。

基数(Cardinal Numbers)

基数は、集合の要素の「数」または「量」を示します。

簡単に言うと、何個あるかを表す数です。

例えば、リンゴが3個ある場合、「3」という数は基数です。

基数は「一つ、二つ、三つ...」のように物の数を数える時に使います。

基本的な数え方に関連して、基数は数量を示す(数の大きさを表す)のに用いられます。

例えば、「5冊の本」「10人の生徒」といった表現において、5や10が基数にあたります。

 

序数(Ordinal Numbers)

一方で、序数は物事の「順序」や「位置」を示すために使われます。

これは、何番目かを表すときに使用します。

例えば、レースで1位になる場合、「第1」という表現における「1」が序数です。

序数は「第一、第二、第三...」のように順番を表す際に用いられます。

 

序数は、ランキング、列、順番、電話番号や名簿の番号なんかを表す際に役立ちます。

たとえば、「彼はクラスで第1位です」や「3番目のドアを開けてください」といったかんじです。

 

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この絵だと、

「9人並んでいる」の「9」は基数です。

サメの着ぐるみの人は「4番目だ」の「4」は序数です。

 

奇数と偶数

基数と序数以外にも、自然数を分類するときに、「奇数」と「偶数」という分け方があります。

奇数と偶数を初めて区別したのは、紀元前、古代ギリシャのピタゴラス学派といわれています。

 

奇数、偶数は自然数だけでなく「0」と「負の整数」を含めた「整数」全体を2つに分類するものですが、併せて紹介します。

 

偶数(Even Numbers)

偶数とは、2で割り切れる整数のことを指します。

つまり、偶数を2で割ると、商が整数になります。

例えば、2, 4, 6, 8, 10などが偶数です。偶数は0を含みます(0も2で割り切れるため)。

偶数は常に隣り合う奇数とペアを成し、数直線上で交互に現れます。

奇数(Odd Numbers)

奇数とは、2で割り切れない整数のことを指します。

奇数を2で割ると、商が整数にならず、余りが1になります。

例えば、1, 3, 5, 7, 9などが奇数です。

奇数も偶数と同様に数直線上で交互に現れ、常に隣り合う偶数とペアを成します。

 

最大の自然数とは?

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自然数には最大のものがあると思いますか?

結論から言うと、最大の自然数は「ありません」

以下にその証明をします。

最大の自然数がない証明

いま、最大の自然数があると仮定します。
この最大の自然数をAとします。自然数の定義によると、任意の自然数に1を加えた数も自然数です。
よって、Aに1を加えた数A+1もまた自然数といえます。
これは、Aを最大の自然数としたことと矛盾します。
したがって、最大の自然数があると仮定したことがあやまりで、自然数に最大の自然数はなく、無限に存在するといえます。

ボン先生

この証明の方法は、古代ギリシャの数学者ユークリッドによる「背理法」という証明法です。
「最大の自然数がある」と仮定すると矛盾してしまうことから、最大の自然数はない、と導いています。

これを利用すると、奇数・偶数も無限に存在することが証明できます。

自然数の列
奇数の列 11 13 15
偶数の列 10 12 14 16

奇数・偶数が無限にあることの証明

 上の列の自然数を2倍して1をひくと、すぐ下の列の奇数と同じになります。また、自然数を2倍すれば、必ず下の列の偶数と同じになります。
つまり、任意の自然数をNとすると、奇数は2N−1、偶数は2Nで表せ、奇数も偶数も自然数と同じ数だけあることになります。
したがって、奇数も偶数も無限に存在するといえます。

 

数え上げる文化:自然数と人間の関係

自然数は、人類の歴史と文化を通じて、私たちの生活に深く根ざしています。

古代から現代に至るまで、数を数える行為は、時間の計測、商品の取引、土地の測量など、様々な文化的・社会的活動の基盤となってきました。

古代文明での数え方

古代エジプトやメソポタミアでは、星の運行を観察し、農耕や宗教行事のカレンダーを作成するために数を数えていました。

また、インカ帝国ではクィプと呼ばれる結び目の記録で数を記録し、管理していました。

これらの方法は、自然数がどのようにして人類の文明発展に寄与してきたかを示す例です。

 

カレンダーや時刻の計算方法

古代ローマのカレンダーや、マヤ文明の複雑な時間計算システムは、自然数を使った時間の管理と予測のための優れた例です。

これらのカレンダーは、農業、宗教、社会的行事の計画に不可欠でした。

 

伝統的な数え唄やゲーム

世界中の文化には、子供たちが数や数学的概念を楽しみながら学べる伝統的な数え唄やゲームが存在します。

これらは、社会に受け継がれる知識や価値観を伝える重要な手段であり、自然数がどのようにして日常生活に溶け込んでいるかを示しています。

 

まとめ

今日は自然数について紹介しました。

今では当たり前の「数を数える行為」が昔は袋と石を使っていたなんて不思議ですね。

算数・数学って数それ自体に目を向けることはあまりありません。

だからこそ、「自然数」や「奇数・偶数」といった数自身について学んでみるともっと算数・数学が楽しくなると思います!

 

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