教員の世界って変なルールや常識が多いですよね。
教員の世界でも変なのに、それが学校ごとにさらに違ってきますからカオスです。
今でこそ働き改革と言われていて見直されつつありますが、それでも学校特有の変なルール・常識が存在します。
時々、一般企業で働いていた方が教員になると、そのルール・常識に驚かれることもあります。
教員の常識は社会の非常識とも言われています。
今日は、そんな学校の変なルールや常識を紹介します。
これから教員を目指す方や教員志望の学生の方、そしてなによりそのルールの中で必死に働いている現職の先生方に向けて書いていこうと思います!!
ここが変だよ学校のルール・常識
まずは全体を紹介します。
- 学年ごとに対応が違う
- 職員室の電話は2コール以内に出る
- 勤務時間前に職員室の電話が鳴る
- 勤務時間後に会議が開かれる
- 部活動は断れない
- 生徒は「さん」づけで呼ぶ
- 自分のスマホで写真を撮ってはいけない
- 校務用のパソコンは持ち帰れない
- 出勤したら印鑑を押す
- 副業は禁止
- 「子どものため」なら何でもする
- 残業代は出ない
- 校務分掌から逃げられない
- 教科によって空き時間に差がある
- 仕事をしない人が必ずいる
- 給食は早食い
- 服装は校長先生による
学年ごとに対応が違う
正直これが一番めんどくさいです。
特に、持ち上がりの学年でないときには、その学年のルールに染まらないと生きていけません。
その学年の学年主任のやり方・考え方にいかに順応するかで、1年間を平和に過ごせるかどうかが決まります。
学校統一のルールにでさえ、各学年で対応が違うこともあります。
同じ学校に在籍していますが、1・2・3年それぞれが別の学校のようです。
職員室の電話が2コール以内に出る
基本的には事務の先生が応答してくれますが、ずっといるわけではありません。
そうなると近くにいる先生が電話に出ることになります。
その際、多くの人が「誰か出てくれるだろ」という気持ちなので、すぐには動きません。
結果、2コール鳴り終わると同時に何人かの先生が電話に向かって走りはじめます。
そのときの俊敏さは普段の生活では見せません笑
勤務時間前に職員室の電話が鳴る
勤務時間の前なのに職員室の電話が鳴ります。
人がいないので、早くきた人が電話の対応をすることになります。
せっかく仕事をしにきたのに意味ないです。
そもそも、勤務時間に合わせて教員が全員来たら絶対に対応できないですよね。
勤務時間後に会議が開かれる
普通です。
職員会議だろうが、学年会だろうが、勤務時間をオーバーするのは当たり前です。
カイギ ナガスギ キライ
部活動は断れない
断れません。
部活動を指導したいがために教員を志す方がいることは否定しません。
それも一つの考え方ですから。
ただ、それが全員ではないというわけです。
平日に5日働いて休日2日休めることなんてありません。
1日は部活で潰れます。しかもほぼボランティア状態です。
本来は、部活動は余裕がある指導したい先生だけがやればいいと思うのです。
しかし、現状人が足りていないのですべての先生に部活動が割り当てられます。
基本顧問は2人いますが、相方にお子さんがいるとか自分が若いと任されることが多くなります。
それでうまく運営できればいいですが、部活動の保護者が熱心過ぎると学校批判にも繋がってくるので大変です。
やりたくないことを自分の時間を削って引き受けてるのに文句を言われたら、そりゃ病みますよね。
生徒は「さん」づけで呼ぶ
生徒は「苗字+さん」です。
「くん」「ちゃん」はNGです。
教員による不祥事も増えてますしジェンダーレスの社会になってきていますから多少はね…。
やりづらいけど。
メリットは呼ぶのがラクで先生と生徒で境界線を引けること。
デメリットは冷たい印象を与えること。
自分のスマホで写真を撮ってはいけない
学校内で写真を撮るときはかなり多いです。
学級通信を発行したり、教科のレポート作成のためだったり。
自分のスマホで写真が撮れないので、わざわざ校内のタブレットやカメラを借りてこなければなりません。めんどくさいです。
しかも校内のタブレットは容量が激烈に小さいのですぐ一杯になります。
ワケワカメ
校務用のパソコンは持ち帰れない
持ち帰れません。
学校で仕事してください。
どんなに効率よくやっても勤務時間内で終わらせることはかなり厳しいです。
しかし、持ち帰れないとなると…
結論、勤務時間外に学校で仕事してください。ということです。
もちろん残業代はでません。
だって、自分の仕事でしょ。
出勤したら印鑑を押す
今の時代でも印鑑です。
アナログです。
今や3Dプリンタでいくらでも改竄できそうですよね。
タイムカードを導入している学校もあるとか。
副業は禁止
だめです。
公立の学校は、地方公務員なので、原則として副業は禁止です。
ただ、申請することで認められることもあるそうです。
学校に関する書籍を出版するとか、教員のアドバイザーとして講演会に参加するとか、いずれにしても教育公務員の業務に逸脱しない範囲ですね。
「子どものため」なら何でもする
魔法の言葉です。
『子どものため』
自分を奮起させる時には良薬になり、やりがい搾取する時には毒薬にもなります。
どんなモノでも大切なのは使い方です。
言葉も例外ではありません。
無理はせず、自分にできることを一生懸命やりたいですね。
残業代は出ない
ナニソレ美味しいの?
残業という概念はありません。
何なら業務時間もよくわかってません。
校務分掌から逃げられない
教員の仕事は授業・部活・生徒指導とかに目がいきがちです。
ですが、それらの仕事以外にも校務分掌として仕事が割り振られます。
校務分掌とは、学校を運営するために教員が分担して行う仕事です。
学生時代に国語係とか黒板係とかありましたよね。
あれの学校全体バージョンです。
学校行事の運営や外部団体との調整など、色々な業務を分掌ごとに担当します。
新任の先生の場合、「学校運営に関する校務分掌」と、「教科の校務分掌」をそれぞれ受け持つのが一般的です。
正直当たり外れがあります。
特別活動主任とかは一年中何かしらの仕事に追われてますね。
教科によって空き時間に差がある
基本的には、
5コマ×1日+6コマ×4日で29コマあります。
その中で各クラスの時間割が組まれます。
思い出して欲しいのですが、英語・国語・数学・社会・理科の五教科は週に何時間もあったのに、体育・音楽・美術・技術・家庭科の技能教科はそんなに多くなかったですよね。
それは教員目線でも同じです。
五教科の先生は受け持つクラス数にも依りますが、毎時間のように授業が入っています。
一方、技能教科は授業をしない時間が多くなるので、空き時間が多くなります。
ただ、残念ながら技能教科の先生は、その分他の仕事が振られやすくなるのでトータルで見ればどの先生も変わりません。
仕事をしない人が必ずいる
これは学校に限らずどの職場にもいますね。
一日中散歩している人もいます。
謎です。
なのに、学校は常に人手不足を痛感します。
意味不明です。
給食は早食い
早食いです。
お昼休憩なんてあるわけない。
食べる時間は10分あれば多いぐらいです。
大体は5分くらいで給食を流し込みます。
「よく噛んで食べよう」と指導しながら自分は流し込むのです。
子ども達より遅く食べはじめ、子ども達より早く食べ終わり、自分の片付けをして、子ども達が片付ける準備をします。
服装は校長先生による
先生の服装は校長先生の一言で決まります。
なんでもいいよという校長先生もいれば、
絶対スーツ、シャツは白だけ、という校長先生もいます。
靴や靴下も同様です。
まとめ
教員の世界の変なルールや常識を紹介しました。
他にもまだまだあると思いますが、おそらくソレはもう自分の一部になっていて気づかないかもしれません。
ほんっっっっっっとに学校ごとに違います。
『郷に入っては郷に従う』という言葉があるように、赴任した学校のルールに従うことが我々教員には求められます。
何か一つでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも、変なルール・常識の中で一緒に戦っていきましょう。