年に何回か問題を要望してくる子どもがいます。
ここで、パッと面白い問題を出すことができると子ども達もノッてきます。
今日は、小学生にも中学生にも使えるちょっと面白い問題を紹介します。
すぐに答えられる問題からじっくり考える問題まで紹介しますので、先生の引き出しにストックしておきましょう。
ではいきましょう!
第1問
問題:日本語は日本語です。では英語は何語でしょう?
この問題は、すぐに出題できすぐに答えられる使い勝手のいい問題です。
しかし、直感で答えると間違ってしまうので、子ども受けもいいです。
答え:日本語
『English』だったら英語ですが、『英語』は日本語です。
第2問
問題:あなたはバスの運転手です。今日もいつも通り運転しています。最初のバス停Aで乗客が3人乗りました。次のバス停Bでは2人降りて5人乗りました。次のバス停Cでは4人降りて3人乗りました。では、ここで質問です。バスの運転手の年齢は何歳でしょう?
この問題は、文章で出題するより、口頭で出題したほうが面白いです。
当然、答えは5歳ではありません。乗客の人数はテキトウです。
乗客の人数をちゃんと聞いていたのに、最後の質問がバスの運転手なんて面白いですよね。
問題を聞いた子どもの表情も「なんだそれ?」って面白くなります。
答え:問題を出した相手の年齢
最初に『あなたはバスの運転手です。』と言っています。つまり、この問題を聞いた人の年齢を言えば正解です。
クラスで出す場合は、ほとんど同じ年齢になりますね。小学6年生だったら11歳か12歳です。
第3問
問題:あるところに無人島があります。この島には人間も動物もいませんが一軒の小屋がありました。その小屋は随分と昔に建てられましたが、壊れいている様子はありません。しかしある日、その小屋の扉がとじたりしまったりしていました。これはいったいどういうことでしょうか。
こちらの問題も文章より、口頭での出題がおすすめです。
文章のように問題を見返せてしまうと問題になりません。
答え:何も起こってないから問題ない。
この問題のキモは『扉がとじたりしまったりしている』という部分です。
言い方を変えただけで結局閉じたままです。
なので、何も起きていません。
口頭での出題のとき、この部分を少し早口で言うのがポイントです。
第4問
問題:あるお店にバットとボールが売っていました。バットとボールをセットで買うと210$です。バットはボールより200$高いそうです。では、ボールの値段はいくらでしょうか。(割引はありません。)
算数でも解けそうな問題ですが、意外と数学です。
ボールは10$ではありません。この問題も直感で答えると間違います。
答え:5$
ボールが10$だとバットが210$となり、セットの価格が220$となってしまいます。
ボールが5$でバットは205$となります。合わせて210$です。
1次方程式だと、
x + (x+200) =210
x = 5
ですね。
第5問
問題:ここにAさんBさんCさんの3人がいます。AさんとBさんとの子どもはA型でした。AさんとCさんとの子どもはO型でした。ではBさんとCさんとの子どもは?(倫理的な問題ではありません。)
この問題もよくよく考えないと難しい問題です。
問題2と同じように、A型でもB型でもO型でもAB型でもありません。
問題文の最後が『子どもは?』で終わっているのがポイントです。
答え:BさんとCさんは同性なので子どもはできない。
図に表すとわかりやすいです。
AとB、AとCのペアなら子どもができるということは、Aが男ならBとCは女、Aが女ならBとCは男になります。
つまり、BとCは同性となるので子どもはできません。
問題6
問題: ◯ ◎ ◯ ◎ ◯ ?
?に入る記号は何でしょう。
よくある問題ですね。
この問題は結構即答されます。
答え:◯
記号の並びは『お金の並び』でした。丸が硬貨、四角が紙幣です。
左から1円、5円、10円、50円、100円、500円、1000円、2000円、5000円、10000円です。
今回の問題は500円玉なので◯です。
問題7
問題:あなたはトラックを運転しています。トラックには、りんご、バナナ、みかんが載っていました。あなたは果物の配達のために運転していました。すると、急カーブに差し掛かったので曲がったところ、勢い余って果物が落ちてしまいました。さて、ここで質問です。あなたが最初に落としたものはなんでしょうか。
この問題も面白いですね。
当然、果物はなんでもOKです。
答え:スピード
急カーブですからね、スピードを落とさないと危険です。
問題8
問題:私たちが住んでいるこの日本では、春、夏、秋、冬の順番に季節が流れていきます。しかし、ある世界は、秋、夏、春、冬の順番になっているそうです。いったいこの世界はどこでしょうか。
ひっかけ問題というより、なぞなぞです。
中学生より小学生の方が答えられるかもしれません。
答え:辞書の世界
秋、夏、春、冬は五十音順に並んでいますね。
ですから、辞書の中では、この順番になっています。
問題9
問題:あなたはリレーの選手で、アンカーを任されました。自分のチームの前の選手がビリから追い上げ、4位でバトンを受け取ります。一生懸命走り3位の人を抜いてゴールしました。さて、自分のチームは何位でしょうか。
この問題も一瞬で終わります。
大人だと結構引っかかるんですが、子どもは即答してしまうかもしれません。
答え:3位
3位の人を抜いたら2位ではなく、自分が3位になります。
リレーに携わってると当たり前ですね。
問題10
問題:題名「川渡り」
親トラと子トラ2匹、親ライオンと子ライオン2匹、象と象使いが川を渡ろうとしています。舟は2匹までしか乗れません。
そして、次の条件があります。
① 親トラは親ライオンがいなくなったら子ライオンを襲ってしまう。
② 親ライオンも親トラがいなくなったら子トラを襲ってしまう。
③ 象は象使いがいなくなったら暴れて誰でも襲ってしまう。
④ 舟をこげるのは、親トラと親ライオンと象使のみである。
⑤舟は何度でも使うことができ、岸についたら必ず降りなければならない。
安全に向こう岸に渡るためにはどのように渡ればいいでしょうか。
この問題は、小学生にはきついかもしれません。
中学3年生がじっくり考えられる問題です。
頭の中で考えるのはかなり難しいので、親ライオン、親トラ、子ライオン、子トラ、象、象使いの模型(紙でもマグネットでも可)を用意して考えるのがおすすめです。
答え:全部で8.5往復します。最初の岸をA、向こう岸をBとします。
1:象と象使いをBへ
2:象使いだけAへ
3:子ライオンと象使いをBへ
4:象と象使いをAへ
5:親ライオンと子ライオンをBへ
6:親ライオンだけAへ
7:親ライオンと親トラをBへ
8:親トラだけAへ
9:象と象使いをBへ
10:親ライオンだけAへ
11:親ライオンと親トラをBへ
12:親トラだけAへ
13:親トラと子トラをBへ
14:象と象使いをAへ
15:象使いと子トラをBへ
16:象使いだけAへ
17:象と象使いをBへ
考えるポイントは手順1・4・9・14です。象と象使いの扱いがキーになります。
大人でも難しいので考えてみてください。
最後に
今日は小学生でも中学生でも使える、ちょっと面白い問題を紹介しました。
授業が終わった隙間時間や子どもから要望があったら出題してみてください。
そのときのパッと面白い問題が出せると、子どもにも一目置かれる先生になれます。
以上参考になれば幸いです。