業務削減の『時短』の中でこそ、時間をどこにかけるかを考える『時長』が大切
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業務削減が進む世の中

今の時代は、働き方改革を推進していることもあり、業務削減(時短)が叫ばれています。教員の世界も例外ではなく、毎年管理職に提出する目標の中に「働き方改革」についての項目を入れるようにも言われました。
この時代の流れは有難いですよね。今まで無駄だと思っていたことがどんどん削減されていく訳ですから、その分自分の時間が増えていくはずです。

ここで、文部科学省に掲載されている『学校現場における業務改善のためのガイドライン(概要)』を見てみると、

(前略)教員が子供と向き合える時間を増やし、教員一人一人が持っている力を高め、発揮できる環境を整えていく

とのことです。
つまり、我々教員は「増えた時間」をどう使っていくかをしっかりと考えていかなければならないということです。

単純に考えてしまうと、「仕事が減ってラッキー、早く帰ってゲームしよっ」となってしまう可能性もあります。
そうではなく、結果的には同じ早く帰ることであっても、「早く帰ってゆっくり身体を休めることで、また明日も子供達のために頑張ろう」という考えのかなと思います。

何でもかんでも削減していいのか問題

僕個人としては業務が削減されて早く帰れることは嬉しいですが、教員としては「大丈夫かな?」と疑問が残ることもあります。
何でもかんでも削減して、『子供達の為になること』まで削減されていないかが心配です。
子供と向き合える時間を増やすための業務削減なのに、子供との関わり自体を減らしてしまうような業務削減をしている話も聞きます。

どこの時間を減らすことを考えることも大切ですが、その分の時間をどこにかけていくかも同じように大切だと思います。

意味の無いまたは効果の薄い業務の削減『時短』と時間をかけた分だけ子供達がイキイキとする活動や環境の設定『時長』のバランスが大事なのかなと。

おそらく、教員になった方々ですから、子供達の成長を見たり、子供達が嬉しそうな顔をしているのを見たりするのは好きなのではないでしょうか。むしろ、そういった姿を見たくて教員になった人も多いはずです。それがいつの間にか、子供達との関わりの時間が減り校務分掌をこなす時間が増えたことで「何で教員になってしまったんだろう。」と思い悩んでしまうのではないでしょうか。
2020年の教員休職人数は5478人で過去最多だったそうです。(産経新聞)

これからは、時短と時長の両方の視点で業務を考えていきたいと思います。

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