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企業努力や技術の進歩により、今や身の回りには、たくさんの娯楽がある。

その中には子ども向けに開発される商品もある。

例えば、ゲーム、マンガ、アニメ、スマホなど。

これらは常に新しく面白く、魅力的になっていく。

大人でも中毒と言われるほどに熱中してしまう人が一定数いる。

子ども達も当然、一日のうちの少なくない時間を使ってそれら商品を消費する。

娯楽に使う時間を完全にゼロにした方がいいという訳ではない。

大人でも子どもでも、娯楽に使う時間を自分で管理できるなら問題はない。

しかし、私が関わっている子ども達は管理できていない子が多い、むしろ管理するということすらしない。

子どもは基本的には、家と学校でしか生活しない。

習い事をしているとしても、そこまで多くのコミュニティに属していない。

昨今では、コロナショックで家で過ごす時間が圧倒的に増えた。

となれば、家でできる(しかも面白い)ゲーム、マンガ、アニメ、スマホの時間が増えるのは仕方がないことである。

結果、子ども達は以下のようになる(というか、もうすでになっている)と考えられる。

  1. 自分が面白いと感じたことしかやらなくなる。
  2. 素早いレスポンスでないとイライラする。
  3. 常に新しいものに囲まれているから、自分で工夫して考えることが少なくなる。

自分が面白いと感じたことしかやらなくなる。

『面白いと感じたことしかやらなくなる』と聞いて、当たり前のように思えるかもしれない。

しかし、今はその程度が強くなってきている。

例えば、子どもに一見つまらなそうな課題が出されたとする。

昔はつまらなそうと思っても、少しは我慢して課題に取り組む子が多かった。

しかし今は、そもそも「やらない」という選択をする子が出てきた。

今の自分ができること、面白いと感じることが判断基準となっているのである。

こうなってしまうと、新しい分野や知らない分野への挑戦が無くなってしまうので成長も止まってしまう。

今の自分が知らない分野へ一歩踏み出すことが、成長や成功への足がかりになると思う。

素早いレスポンスでないとイライラする。

子ども達はスマホやタブレットの扱いに慣れてきている。

そのため、気になったことや調べたいと思ったことはGoogleで入力すればすぐに答えが返ってくる。

それ自体は問題は無い。しかし、これらが当たり前になると日常生活でも『すぐに答えが返ってくる』ことが当たり前だと感じるようになる。

例えば、何か疑問が湧いて人に質問したとき、相手が答えに詰まっていると一瞬にして興味が失せてしまう。

スポーツや楽器の演奏など、上達するためには努力が必要だと分かっていても、少し練習して上手くならなかったら諦めてしまう。

何か物事を極めるには1万時間が必要だと言われていたが、これからの子ども達に1万時間努力を続けられる子が出てくるだろうか。

常に新しいものに囲まれているから、自分で工夫して考えることが少なくなる。

モノを与えられると考える力がなくなる、と言われるがそれが多くの子に当てはまりつつある。

面白い、楽しい、魅力的な商品がどんどん開発されることで、自分で考えなくても娯楽を用意してくれるようになってきている。

そうなると、自分で制限がある中で遊びを工夫する必要が無くなる。

ボール1つ、空き缶1つで何時間も遊ぶのは難しくなってきている。

まとめ

企業の努力により経済は回るかもしれないが、その反動で子ども達に小さくない影響が出ている。

企業が悪いという訳では全く無い。

変わっていく子ども達と関わっていく先生が、時代の流れを受け入れていかなければならないのかもしれない。

自分自身も「昔はよかった」と愚痴を言うだけにならずに、今の子に合った関わり方を探していきたい。

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